「話し手と聞き手との間につねに生ずるズレ」とは。唐池恒二著「鉄客商売」を読んで。 #29

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唐池恒二著「鉄客商売」を読みました。
 
話し手は、自分が話したことをほとんど忘れない。聞き手は、ほとんど忘れる。そういうものなのだ。だから、トップは大事なことは何度も語らなければならない。
 
私は勉強会やセミナーによく出席しますが、そこで得た知識や情報をどれだけ自分のものにできているのでしょうか。例えば、昨日の朝礼の話題は何だったかと尋ねられて、どこまで説明できるでしょうか。
 
感覚的には、せいぜい2・3割だと思います。場合によっては、出席したことは覚えているけれど、話の中身は全然思い出せないこともあるでしょう。
 
聞いたり読んだりした情報、つまり受け身の情報というのは、入るのが簡単な分だけ出て行くのも早いです。聞き手が話の内容をほとんど忘れる、というのは当然のことなのです。
 
ですから、これらのことを前提として行動しないといけません。
話し手の立場ならば、伝えるべきことは何度も繰り返して伝える。聞き手や読み手の立場ならば、自分の中に入ってきた言葉をすぐにメモする。そして、読み返す。
 
このことを実践しないと、話す側も、聞く側も、お互いに時間と手間を損してしまいます。私自身も心がけます。

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