ルース・マリー・ジャーマン氏の講演会へ参加しました。説明力と発信力を磨こう。 #129

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ルース・マリー・ジャーマン氏の講演会に行きました。(呼称はルーシーとのことでしたので、以下、「ルーシーさん」とします。)
 
ルーシーさんは、アメリカのハワイ出身で日本に30年近く住んでいらっしゃいます。多方面で活躍されており、NHKラジオ「しごとの基礎英語」ほか様々なメディアにも出演しています。
 
講演前には同じテーブルで昼食をご一緒しました。日本語ペラペラのルーシーさん。温泉が大好きということで、長崎の雲仙温泉や小浜温泉、はたまた、ルーシーさんがコンサルを行っている群馬県の草津温泉の話で盛り上がりました。とても気さくな方でした。
 
講演の題目は、「日本人が誇れる33のこと」。興味深い話をたくさん伺ったので、特に印象に残ったことについてお伝えします。
 

日本人が国際化に適応するための2つの秘訣

数年前から日本を訪れる外国人観光客は急増しています。この流れはこれからも続くでしょう。そうすると、観光ガイドや店員に限らず、多くの人がこれまで以上に街で外国人に接することとなります。そのような中、日本人が国際化に適応するための2つの秘訣とは。 

1.受け入れたくない気持ちを大事にし、丁寧に伝える

国際化が進むからこそ、自分らしさを大切にする。
 
ルーシーさんの場合、12月に来日して、クリスマスが休暇でないことに衝撃を受けました。その年のクリスマスは出勤したものの、その後、意を決して、来年のクリスマスは休みを取りたいと上司へ申し出たところ、あっさりと了承されました。もう30年近く前の出来事ですが、ルーシーさんには印象深い出来事だったのです。
 
まずは「郷に入りては郷に従え」だが、全てを現地に合わせる必要はない。譲れない部分ことが大切で、譲れない理由を相手に対して丁寧に説明し、理解してもらう。こうしてお互いに歩み寄ることが大切。 

2.異なる点を楽しむ

ルーシーさんはカズノコが嫌い。だからといって、カズノコを食べる日本人を嫌いになるわけがない。
 
「日本人はこういう物を美味しいと感じるんだ!」「私とは違うけど面白い!」
 
こうして異なることを受け入れ、その違いを楽しむことが大切。
 
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国際化で求められるのは、説明力と発信力

これからますます国際化が進んでも、日本人が価値観を変える必要はない。むしろ変えるべきではない。日本人の価値観こそが、外国人を惹きつけるのだから。
 
日本人に必要なのは、価値観を変えることではなく、持っているその価値観を外国人に説明する力。日本人は言語化になれていない。外国人には、あうんの呼吸は通じない。日本人が言葉にしないために外国人が誤解していることがたくさんある。
 
例えば、ルーシーさん愛用の印伝の名刺入れ。5,000円以上する高級品。ただ店頭に並べてあるだけでは、その価値が外国人へ伝わらない。なぜ鹿皮という素材を用いているのか。このデザインにはどういう意図があるのか。このような部分を言語化し、ストーリーとして外国人へ伝えることが出来れば、外国人はその価値を理解し、間違いなくこれを買う。その時、外国人旅行者は定価で買う。価格交渉は必要ない。
 

ブログを書き続けることの価値

価値観の言語化、そして発信力。私はこの二つの言葉が印象的でした。なぜなら、こうしてブログを書くということが、まさに価値観を言語化して、それを発信することだからです。
 
ブログを書き続けることで、言語化力と発信力を鍛えることができれば、将来の更なる国際化にも対応できる。ブログを書き続けることの奥深さを感じました。
 
ルーシーさん、本日は楽しくて意義深い講演、ありがとうございました!
 
【リンク】
ルース・マリー・ジャーマン氏の詳しい紹介はこちら。(氏がCEOを務める会社のウェブサイト)
 
今日の学び
自身の価値観を言語化し、発信する。ブログを書き続ける価値は計り知れない。
 
今日の読書中
司馬遼太郎「関ヶ原(中)」

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