今朝方、対馬沖を台風18号が通過しました。長崎市は暴風圏にも入らず、大きな被害はありませんでした。
今回の台風接近に伴い、長崎市は昨日の夕方5時から今朝まで、合計80ヶ所の避難所を開設しました。1ヶ所あたり2名の市職員、合計160人がそれぞれの避難所で一晩勤務しました。
通過してみれば、今回の台風、そこまでして避難所開設しなくてもよかったね、ということになりましたが、これはあくまで結果論。
被害僅少でラッキー、と考えるべきでしょう。備えあれば憂いなし、です。
翻って、自分自身の人生への備えは、どれだけできているでしょうか。
いつまでも今の健康が続くわけではない。いつか病気やけがをする。ということで人は生命保険や医療保険に入ります。将来子供の教育費がかかる、ということで人は貯蓄します。
では、今の仕事はいつまで存在するのでしょうか。サラリーマンの場合、定年まで今の仕事は存在して、まとまった額の退職金は受け取れるのでしょうか。
今60歳の人があと数ヶ月後に定年退職できることは99%間違いないでしょう。
しかし、少子高齢化がますます進み、労働人口は減少する。税収は減り、社会保障費や医療費は増加する。そんな未来に明るい希望を抱けと言われても、それこそ夢物語ではないでしょうか。
今45歳の私が定年まで勤められ、それなりの額の退職金を受け取ることができる可能性は?70%?50%?はたまた30%?
私は限りなく低いと考えています。50%行かないと思っています。今から15年後の退職金は雀の涙程度になっているかもしれません。そもそも、誰もが希望すれば定年まで勤められるようなシステムが存続しているかどうか怪しいものです。
普段の生活の中では、15年後の世界を考える機会はなかなかありませんが、生きている限り確実にやってくる世界です。最悪の事態を想定し、今のうちから打てる手を打っておく。このことが自分を守り、ひいては家族を守ることになります。