平成25年度、私は1年間の育児休業を取りました。この間、妻も育児休業中だったので、1年間、妻と二人で2歳児と0歳児の子育てを満喫しました。
復職後、人事担当課から育児休業体験談を書くよう依頼され提出したのですが、その後音沙汰がありません。
この体験談は、育児休業取得を検討している世の男性の背中を少しでも押せればと思い、気合を入れて書きましたので、このままお蔵入りさせるのも忍びなく、ここで公表します。
育児休業取得までの流れ
平成24年6月、妻の第2子妊娠が判明。
平成24年11月頃、育児休業取得について上司へ相談
平成25年1月、予定より1月早く長男(第2子)誕生。妻は産後休暇から引き続き育児休業取得。
平成25年4月1日~平成26年3月31日、妻と共に育児休業取得
平成26年4月1日、復職。妻も同時に復職。
男性の1年間の育児休業
1月に長男(第2子)が生まれ、妻は産後休暇から引き続き育児休業を取得し、私は4月から育児休業を取得し、1年後に妻と同時に復職しました。
妻と二人で育児ができたことで時間に余裕があったため、何事も精神的に余裕を持って行うことができ、楽しい思い出ばかりが残っています。
例えば、ウンチの後のオムツ交換ひとつにしても、一人で黙々と行えば単なる作業ですが、妻と2人でウンチの色や形などについて話しながら行うと、このことすら楽しく感じ、気持ちが全然違いました。
今回体験談を書くにあたり改めて妻へ尋ねたところ、長女(第1子)の時は妻だけが育児休業中だったので、仕事をしていた私に対しては頼みごとをし辛かったけれど、長男の時は何でも頼めたので、気持ちが楽でイライラしないで済んだとのことでした。
また、当時2歳だった長女とは、毎日のように散歩に行きました。長女が少しずつ話し始めた頃で、そのような時期に日々の成長を一年間間近で見られたことも、父親としてとても幸せでした。
育児休業取得を決める過程では、職場にかかる負担を考え躊躇したこともありました。しかし、そのことは女性の育児休業も同じだと考え、あまり悩まないことにしました。育児休業取得の考えを早めに上司へ相談することや、後任者への引継を確実に行うことなどが大事だと思います。
私は育児休業を4月1日から翌年3月31日までの一年度取得したことで、担当業務の引継が比較的スムーズにできた面もあると思います。出産日に縛られない男性ならではの取得方法だと思いますので、長期での取得を考える方は検討されてはいかがでしょうか。
余談ですが、大変なのはむしろ復職後でした。フルタイムで勤める妻も同時に復職しましたので、生活環境は激変し、日々時間に追われる生活となりました。
復職当初は、子どもが病気になり、朝から看護休暇を取って病院に連れて行くことも度々ありました。また、復職当初から現在まで、実家の母から毎週のようにおかずを差し入れてもらい、本当に助けられています。
私は復職後まもなく、これから一年間、自分のするべき仕事をしっかり行うことを目標にしました。本来当たり前のことですが、実際に復職後一年間仕事をしてみると、それだけでも簡単なことではないと思いました。
私は、育児休業期間中については楽しい思い出ばかりで、世間一般の母親や父親が一人で育児を行うことの苦労を語ることはできません。しかし、私のように楽しい思い出ばかりの父親が世の中に増えることも悪いことではないと思います。
一生の間で、幼い子の育児に携われるのはほんの短い期間です。私の体験が、これから育児休業取得を考える男性の背中を少しでも押すことができれば幸いです。