ハイパートム著「ハイパービジネスマン養成講座」(amazonリンク)
ハイパートム氏著「ハイパービジネスマン養成講座」を読みました。
副題に「仕事だけの人生で終わりたくないあなたへ」とありますが、仕事だけしているサラリーマンでいることは、今の時代、あまりにリスクが大きいのです。
給料が下がった、妻が病気になった、離婚した。実は誰にでも起こりうることなのです。決して他人事ではありません。
普段からこれらのリスクに備えておくことで、実際にこのようなことが起きた時はもちろん、起きなかった時にも、多くの利点があるのです。また、リスクに備える行為が結果的にリスクの発生率自体を低減させる効果があります。
トムさんが紹介しているのは、次の5分野での取り組みです。
- 仕事
- 副業
- 家事
- 育児
- 地域ボランティア
トムさんは、いずれの分野でも工夫次第で楽しみながら取り組むことができ、楽しいからますます好きになる、という好循環を生み出しています。
この5分野、サラリーマンであれば、多くの人が関わっているはずです。ところが、これらを楽しんで行っている人がどれほどいるのしょう。
おそらく、多くのサラリーマンが、仕事に疲れ、副業をする気力もなく、家事の多くは奥さん任せ、育児も週末の家族サービス程度、自治会活動は最低限、という生活をしているのではないでしょうか。
著書では、これら5分野を章に分け、それぞれ参加するメリット、心構え、手法などを紹介しています。その全てがトムさんの体験に基づいており、成功談、失敗談とも読みごたえがありますよ。
では仕事からボランティアまでの5分野、特に私が印象に残ったことを紹介します。
1.仕事
身体が資本。本を読むペースを減らしてでも運動量を増やす。元気がないから身体を動かせないのではなく、身体を動かさないから元気がなくなる。
身体を動かさないから元気がなくなるというのは、40代半ばを迎えた私も共感しますね。私はジョギングにかなりハマっており大丈夫みたいですが。
他にも、無駄な残業をなくす方法、有給を堂々と取るためのコツなどが具体的に紹介されており、興味深いです。
2.副業
自分が本当に好きなことを副業にする。
取り組むべき副業とは、自分が本当に好きなこと。好きなことなら没頭できる。没頭できれば疲れを感じないし、ネガティブな気持ちにもならない。
では、どのような副業があるのか。トムさんがサラリーマンをしながら実際に取り組んだ様々な副業のメリットとデメリット、それが具体的に紹介されており楽しみながら理解できました。
3.家事
家庭円満は最大のリスクヘッジ。
会社は居心地のいい場所であったとしても、所詮会社は社長のものであり、あなたのものではない。だから、家庭を居心地のいい場所にしておくべきであり、そのためには家事の不公平感をなくすこと。そうすれば夫婦げんかの元がなくなり、自然に相手に気遣いができるようになる。さらに子供にも好影響がある。
私の家庭も夫婦でフルタイム勤務のため、家事分担はそれなりに行っています。ですが、この本に紹介されている様々な方法には目から鱗のことも多く、これから活用していきたいですね。まずは、完全に妻に任せているアイロンがけにチャレンジしてみます!
4.育児
育児は大変。でも夫婦でやれば楽しい。
これは本当にそうですね。私は下の子が生まれた時、妻と二人で一年間育児休業を取りました。トムさんも言っているように、夫にできないのは授乳ぐらいです。ウンチの後のオムツ替えも、二人でやるとウンチの色や形をネタに喋って苦になりませんが、一人で黙々とすれば決して楽しい行為ではありません。
家事分担を上手くすることで、お互いに家事から解放される日を設ける方法。もう少し子供が大きくなれば我が家でもぜひ活用したいです。また、子供に家事を任せる際のコツなど、これから取り入れたいですね!
5.地域ボランティア
ボランティアは仕事・家庭より優先しなくて良い。声を掛けられた側として「認められた」という認識を踏まえたうえで、引き受けるかどうかを考えて。
今の私にとってヒントとなることが数多くありました。というのも、私の悩みの一つが、自治会との距離感なのです。毎年、年末の夜警と盆の地域行事には参加しているのですが、これ以上活動に踏み込むと家族の時間が犠牲になりそうで悩みどころなのです。
この本で全ての悩みが氷解するわけではありませんが、一つの判断基準を知ることができ、今後に向けたヒントになりました。
まとめ
この本で紹介されている多くの取り組みの中から、自分に合ったものをいくつか行動に移すだけで、肩の力が抜けて物事がスムーズに進むようになり、人生をより楽しめるのではないか。そう思わせる本でした。
勤め人であり、副収入に興味があり、夫婦共働きで家事に追われ、小さな子供の育児に追われ、自治会の行事もある。こんな私のような人には特にお薦めします!全ての章が生活に直結し、まさに「バイブル」になります。
なお、本は単行本サイズですが、文字は文庫本並みに詰まっています。ですが、字が詰まっている以上に内容が詰まっていますので、一度読み始めれば、文字の大きさは気になりませんでした。本文の上下に広めの余白がありますので、読書メモ欄として有効に活用できますよ。
今日の学び
読書を通じて先達の教訓を知ることは、費用対効果がとても高い投資だ。
今日の読書中
ハイパートム氏著「ハイパービジネスマン養成講座」(再読)
藤田孝典著「貧困世代」(読始)
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今日のラン【月間目標173キロ!】
本日12km。月間累計176km。月間目標173kmを達成!
今日の『アパート大家への道』
at homeで物件検索。