橘湾岸スーパーマラニック173km完走から一夜明けましたが、未だ達成感が半端ありません。
私は今回3回目の出場ですが、173km部門は初出場でした。今回、初めて気づいたことや改めて感じたことが数多くありました。そこで、今後参加する人のため、そして何よりも今後も参加するであろう未来の自分のため、記憶が鮮明なうちに今大会を総括します。
大会の楽しさを2つ、そして今回完走できた理由を4つにまとめてみました。
大会の楽しさ
1.エイドのもてなし
この大会の各エイド(途中の休憩場所)では、ボランティアスタッフによる様々な料理と飲み物によるもてなし、そして温かい声援があります。スタッフの皆さんは、一組でいくつものエイドを掛け持ちしており、大会時間中休むことなく支援していただきました。スタッフのみなさん、ありがとうございます!
ですが、、これらのエイドの恩恵を十分に受けるためには一定以上のペースで走る必要があります。遅いランナーの場合、エイド到着時点で料理の種類と量が少なくなっていたり、体調的に食べ物が喉を通らなかったり、ゆっくり食事すると関門時間に間に合わないなど、その恩恵をあまり受けられないのです。一年前の私がそうでした。
今回は体調を維持しつつ速いペースで走ることができ、各エイドごとに準備された料理の数々を堪能できました。特に体力的・精神的にツラくなる1日目の夕方から夜中にかけていただいた料理の数々。トマトスープ、中華粥、カレーライス、新鮮な刺身、水餃子。あの美味しさは忘れられません。これらのおかげで、雨の降る夜間を乗り越えられたと言っても過言ではありません。
2.自分と向き合う時間
私は一人で参加しており、走る時も基本一人でした。173km中160kmぐらいは一人で走りました。その間も音楽など一切聞きませんでした。
移りゆく景色を眺めながら、真っ暗闇の田舎道を走りながら、人生や家族、様々なことに思いを巡らせ、自問自答を繰り返す。貴重な時間でした。こんな時間、普段の生活にどれほどあるでしょう。
最後の10kmでは、早くゴールしたいと思う一方、この素晴らしい時間がもうすぐ終わってしまうことへの寂しさすら感じました。
完走の理由
今大会、私は173km部門初出場でしたが、想定以上の好タイムで完走できました。記録は29時間4分。当初は関門時間に近い31時間を想定していましたが、2時間近く上回りました。
好結果を残せたのは、前半をハイペースで走れたことです。そのおかげで途中で1時間の仮眠を取る余裕があり、また、最後の30kmはほぼ歩く余裕がありました。この頃には太ももの筋肉痛のためほとんど走れない状態でしたので、歩いても間に合うという安心感は有り難かったです。
完走できた理由を4点にまとめてみました。
1.走法の改善
昨年秋の大会では66kmで膝痛と足首痛でリタイアしました。それが今回、2.5倍以上の173kmを走りながら、膝痛、足首痛とも皆無でした。一夜明けて、尻と太ももの筋肉痛は相当ですが、関節の痛みはありません。これは今後への自信にもなります。
以前は20kmほど走ると関節痛に悩まされていました。今年1月に大阪でお会いしたランの専門家である赤山雄治さんから走法について助言をいただき、その後も走るたびに意識していました。
2.日々の練習
昨年11月に今大会にエントリーし、1月以降毎月200km以上走ってきました。このことで地力がついたのでしょう。また、故障なくこれだけの距離を走れたことは走法に問題がないことの検証にもなりました。何よりも「自分はこれだけ走れたのだから、本番でも走れるはず」という自信がつきました。
3.暑さ対策
今回の大会、2日間とも好天でかなりの暑さでした。熱中症によるリタイアが例年よりもかなり多かったとスタッフから聞きました。
私は暑さ対策として、塩飴を大量に持参しました。2日間の大会中30個ほど摂取しました。また、喉が渇く前に意識的に水を飲み、結果としてリタイアが続出した1日目に好結果を残すことができ、2日目を楽に走ることができました。
4.マイルールの設定
この大会はアップダウンが激しいコースです。そこで私は、「平坦地と下り坂は走る。登り坂は歩く」ことをルールにして、1日目はこれを徹底しました。体力がある1日目に登りを一切走らないというのは、ある意味勇気が要りましたが、結果的には成功でした。
このルールに従うと、平坦地と下り坂では「楽に走れてラッキー」、上り坂では「歩きながら体を休められてラッキー」となり、体力面だけでなくモチベーションの維持にも効果的でした。
まとめ
この大会の目標、多くの人が「完走」としてます。背面ゼッケンに一言欄があるのですが、多くの参加者が「完走」と書いていました。私もそうでした。
やはり、完走してナンボです。
リタイアした昨年秋の大会では、ここまでの充実感はありませんでした。しかし、その時のリタイアの悔しさが、今回完走できた原動力となったのは間違いありません。ぜひ、今後参加するみなさんにも、参加する楽しさはもちろんですが、完走する充実感を味わってほしいです。
春の大会は55km、80km、173kmの三部門あります。私は昨年80kmを完走、そして今回173kmを完走しましたが、173km完走の充実感は格別でした。距離が距離だけに簡単にオススメとは言いにくいですが、やはり173kmが断然オススメですね。
次回へ向けた自分の課題
今回は完走できましたが、現在の体力ではこれ以上の長距離には耐えられないことも分かりました。
大会終了直後の今が、自分の弱点を知る最大のチャンスです。今の自分、一番は太腿と臀部、次に両肩の筋肉痛があります。これらの部位を今より強くすることで、さらに長い距離に挑戦できます。そのためには、長距離のランを減らしてでも、短距離走や肩回しなどのメニューを取り入れようと考えています。あと、股擦れ対策も必要ですね。
次の目標は思案中。。
今年(2017年)秋には273km部門が開催されますが、日程面で都合が付かず出場できません。実は2019年度の春、つまり2年後の春の大会から213km部門が新設される予定になっています。そして、そのコース設定が頭がおかしい面白そうなんです。
ところが、参加するためには173km部門を27時間以内で完走することが条件となる予定です。そこで、来年春の173kmを27時間以内で完走すること。約2時間の短縮。これを当面の目標に据えようかと思案中です。
今日の学び
完走したことは嬉しい。しかし、翌日になると次の目標が欲しくなる。
今日の読書中
なし
今日のラン【月間目標200キロ!】
本日0km。月間累計173km。