仮説を立ててみました。長崎市民は、他市よりもクルーズ船への憧れが強い。
大型豪華客船でクルージング、多くの人が何となく憧れるのではないでしょうか。
もし金と時間があれば何をしたいか、と尋ねられれば、大型豪華客船でクルージングに行きたいと答える人は多そうです。
でも、仮に市民にアンケートをとったとすれば、長崎市民は他よりその数が多いと思います。なぜでしょうか。
それは、日頃から大型豪華客船を間近で見ている人が多いからです。長崎港の大型船ターミナルは、市の中心部からほど近い所にあります。すぐそばには幹線道路があり、行き交うたくさんの車やバスからは至近距離で大型客船を見ることができます。また、少し高台に上がれば、かなり離れた所からでも、船が見えます。
そして、今朝も大型豪華客船が入港してました。やっぱり憧れます。岸壁にそびえ立つ、白い大きなキラキラした船体を見ていると。
でも、こういう話は大型豪華客船に限ったことではありません。
日常的に体験できないことでも、それを外部から眺め続けることで、だんだんと身近に感じるようになる。そして、いつのまにか頭の片隅で考え続けるようになる。何かをきっかけとして、それが実現に向けてゆっくりと動きはじめる。
環境の威力は凄いです。例えば、親がピアニストだと、その子供はピアノを上手に弾くであろうことは容易に想像できますが、これは幼少の頃からピアノを弾く環境が身近にあったため、ピアノを弾くことに躊躇はないし、違和感もない。結果として、一般家庭の子供よりもピアノを上手に弾く。そういうことだと思うのです。
自分の目指すゴールを形容した物を眺め続ける、触り続ける。案外、こういう単純なことが夢を実現する近道なのかもしれません。